ヘルシンキ 、中心部から北東へ8Kmに位置する、ヴィーッキ地区の再開発にあたり、ヘルシンキ都市計画局は、省エネルギーのモデル地区とすべく、いろいろな実験、試みを行ない、データーの集計を始めました。2008年その結果が、エネルギー消費抑制の可能性を見だしました。
このデーターを基準に、さらなる法律上の厳しい基準値が、一般住宅にも、2010年から課せられることになりました。すなわち、この基準値をクリアーしなければ、住宅の確認申請が許可されないという事です。さらに、フィンランドでは、より厳しい2012年基準も進行中です。
窓といえば、フィンランド、スウェーデンでは、木製内開き窓が普通です。70年以上前ですと、北欧の窓で外開きのものがありますが、この時代でも、外部サッシは外開きでも、内部は内開きの、二重サッシです。日本で使われている、外へ開くタイプを見ることは、まれです。寒さの厳しい地域では、一重のサッシでは、充分な断熱を確保することが構造上難しく、さらに基準値が高くなる、今後においては、なおさら使われることはないでしょう。
大きな窓と、換気をする小さな窓との組み合わせが、普通なのですが、居住空間において、熱交換型換気システムが義務づけられた現在、冬の窓の開閉は、ほとんど見られません。
北欧の人の太陽に対する思い入れは非常に強く、冬のわずかな明かりさえも取り入れようと、よく窓拭きをします。ですから、断熱の考え方はもちろんなのですが、拭きやすい内開きが必要なのです。曇った窓など許せないのです。まして、結露を起こす窓など、もはや窓として扱ってもらえません。